大阪・地域

大阪市旭区の広報あさひ9月号、音声データとオープンデータも同時公開

投稿日 2026年9月5日

大阪市旭区役所は2026年9月1日、区の広報紙「広報あさひ」令和8年9月号(No.364)を発行しました。あわせて、紙面と同内容の音声データと、テキスト形式のオープンデータが区ホームページ上で公開されています。

旭区では毎月1日に広報紙を発行しており、冊子としての配布に加えて、視覚障害がある人や、紙面での確認が難しい人向けに音声データを提供しています。音声データは、福祉施設や在宅での対面朗読活動を行っている朗読ボランティア『あさひ』の協力により作成されています。

また、令和8年9月号からは、広報紙の内容を誰でも自由に再利用できる「オープンデータ」としての公開も始まりました。この取り組みにより、区の情報をテキストデータとして取得しやすくなり、アプリやWebサービスなどへの二次利用や翻訳サービスとの組み合わせなど、さまざまな活用の可能性が広がります。

広報あさひ9月号の主な内容と公開の仕組み

「広報あさひ」令和8年9月号には、区民向けの事業やイベントの案内、行政サービスに関する情報などが掲載されています。冊子版は区内の各施設で配布されるほか、区ホームページ上ではPDFデータでも閲覧できます。

今回から公開されたオープンデータは、テキスト形式(.txt)のファイルで提供され、ファイル名は「asahi-pub_[日付].txt」という規則になっています。ライセンスはクリエイティブコモンズの「CC-BY」を採用しており、出典を明記すれば営利目的を含む幅広い利用が可能です。

公開に際して旭区では、オープンデータについて2つの注意点を案内しています。1点目は、データが点訳用のデータを基にしているため、通常の紙面と表現が一部異なる場合があること。2点目は、機種依存文字が含まれていると、使用する端末によっては文字が正しく表示されない場合があることです。オープンデータを活用する際は、これらの点に留意して確認する必要があります。

オープンデータ公開の背景とこれまでの経緯

旭区では、区民の誰もが広報紙の情報にアクセスできるよう、これまで音声データの提供や点訳データの作成といった取り組みを進めてきました。今回のオープンデータ公開は、こうした継続的な取り組みの延長線上にあります。

広報紙の内容を点訳する過程で作成されるテキストデータを、行政情報のオープンデータとしても活用するという発想は、同じ作業から複数の用途に役立つデータを生み出す効率的な手法です。行政が持つ公共性の高い情報を、機械判読可能な形式で公開することは、情報の透明性を高めるとともに、民間の技術力によって行政情報をより利用しやすい形に再構成する余地を生みます。

オープンデータを活用する際に知っておきたいポイント

今回のオープンデータ公開では、次の点に注意が必要です。

まず、提供されるテキストデータは「点訳用に作成されたデータ」であるため、紙面のレイアウトや段落構成とは異なる部分があります。引用や再配布を行う場合は、表現の違いを理解した上で利用することが大切です。

また、ファイル形式がテキストであるため、PDF版には含まれる写真や図表、デザイン要素などは含まれません。情報の「内容」をテキストで取得できる反面、視覚的なレイアウトが必要な用途にはPDF版が適しています。用途に応じて、PDF版とテキスト版を使い分けるとよいでしょう。

ライセンスはCC-BYで、利用時に出典の表示を行うことで、商用利用を含む二次利用が可能です。具体的なライセンス条件については、区ホームページに掲載されている案内をご確認ください。

地域のDXと情報発信の可能性

旭区のように、区の広報紙を音声データとオープンデータの両方で公開する取り組みは、行政情報のユニバーサルデザイン化と、データ活用による地域情報の価値向上を同時に目指すものです。

オープンデータ化されたテキストは、区の催しを地域のポータルサイトへ自動で掲載する仕組みや、区内の情報を集約したスマートフォンアプリの開発などに役立てられます。海外在住者や日本語を母語としない人向けに自動翻訳を通じて情報を届ける取り組みとも親和性が高く、地域情報の需要層を広げる可能性を秘めています。

紙の広報紙から始まった区民向け情報が、音声・テキスト・オープンデータと多様な形式で同時に提供されるようになった今回の公開は、行政の情報発信が徐々に多層化していることの一例と言えます。

株式会社キャスタルのご案内

株式会社キャスタルは、大阪市旭区・守口市を拠点とする大阪の開発会社として、全国の広報紙のオープンデータ活用や地域情報の発信システムなど、行政や地域団体が保有する情報のデジタル化に関する開発支援を行っています。地域で公開されたデータを活用したアプリ開発や、業務の効率化に関するご相談は、サービス一覧や料金をご確認のうえ、お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。

出典

ブログ一覧へ戻る

業務改善のご相談はお気軽にどうぞ

ブログのテーマに関連する業務システム・Webサイト・AIの導入について、企画段階からご相談いただけます。

お問い合わせする