クラウド・バックエンド

AWSのAI開発エージェント「Kiro Web」と「クラウドセッション」が一般提供に ブラウザやモバイルから開発を継続

投稿日 2026年9月6日

何が起きたのか:AWSのAI開発エージェント「Kiro」が本提供へ

Amazon Web Services(AWS)は2026年9月3日、AI開発エージェント「Kiro」について、ブラウザ版「Kiro Web」と「クラウドセッション」の一般提供(GA)開始を公式ブログで発表した。あわせて、ローカルで作成したKiroの設定をクラウドセッションに引き継げる「cloud configuration」も提供される。

Kiroは、エンジニアリングタスクを自律的に進める開発エージェント。今回の一般提供により、ブラウザ・IDE・CLI・モバイルといった各画面から、クラウド上のエンジニアリング作業を実行・継続できるようになる。

Web版とクラウドセッションができるまでの経緯

Kiro Webは2026年5月にプレビュー提供され、クラウドセッション(CLI・IDE対応)は同年8月にプレビュー提供されていた。これらを経て、9月3日付で一般提供へ移行した。一般提供では、ローカルで構築した設定(steering、custom agents、skills、powers、hooks)をクラウドセッションに持ち込める「cloud configuration」も利用できる。

利用条件と主な機能

一般提供版は、US East(バージニア北部)リージョンで利用可能。Pro、Pro+、Pro Max、Powerの各有料サブスクリプションに含まれる。クラウドセッションは共有クレジットを使用し、クラウドコンピュートへの追加料金はない。

主な特徴は次のとおり。

  • ブラウザから構築・委任し、IDE・CLIからクラウドセッションを開始できる
  • モバイルを含むあらゆるKiroのサーフェスから、同じ作業を継続できる
  • 接続を切ってもエージェントがクラウド上で動作を続ける
  • チーム向けはIAMロールによるサンドボックスアクセスと、Okta・Microsoft Entra IDによる認証に対応

開発現場への影響と注意点

クラウドセッションを使うと、ラップトップを閉じてもエージェントがクラウド上で処理を続け、別のマシンやモバイルから同じセッションを再開できる。大規模なリファクタリングや複数リポジトリにまたがる自動化など、長時間を要する作業をクラウド上で継続しやすい。

注意点としては、クラウドセッションの作成・アタッチには最新版のIDE・CLIが必要になる。新規利用や詳細はKiro公式ドキュメントで確認できる。提供リージョンはUS East(バージニア北部)のため、利用時のリージョン設定も確認しておきたい。

まとめ

AWSのKiroは、Web版とクラウドセッションの一般提供により、ブラウザ・IDE・CLI・モバイルの垣根を越えて開発作業を継続できる環境が本格的に利用可能になった。開発者が作業を中断せず、チーム単位で統一された認証・アクセス設定の下でエージェントを運用したい場合の選択肢の一つとなる。

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