AI・業務改善
薬局向け処方箋入力サービス、EMシステムズが製品版開発を開始 2026年12月リリース目標
投稿日 2026年8月12日
株式会社EMシステムズ(大阪市淀川区、東証プライム)は2026年8月10日、グループ会社プレカルと連携した薬局向け処方箋入力サービスの製品版開発を開始することを決定したと発表しました。2026年12月のリリースを目標に、実証実験(PoC)で得た成果を製品化へつなげます。処方箋画像のOCR化に人のチェックと薬局ごとのルールを組み合わせ、処方箋入力業務の効率化と薬剤師の対人業務への集中を支援する狙いです。
発表の背景:子会社化から製品開発決定までの歩み
株式会社EMシステムズは、医療・ヘルスケア向けシステムを提供する企業で、本社を大阪市淀川区に置き、東証プライムに上場しています。同社は2025年9月にプレカルを完全子会社化し、2026年3月24日に処方箋入力サービスの実証実験(PoC)開始を公表しました。今回、2026年8月10日の取締役会で、PoCの中間評価を踏まえて製品版の開発を開始することを決定したと発表しました。リリース目標は、当初「2026年内」とされていましたが、中間評価を反映して2026年12月と設定されています。
サービスの仕組みと実証実験の中間評価
このサービスの特徴は、処方箋画像をOCRでデータ化する自動処理に、「人によるチェック」と「薬局ごとのルール化」を組み合わせた点です。これにより、単純なOCRだけでは難しい、薬局ごとの運用ルールや保険請求の判断を要する項目にも対応します。
実証実験の中間評価では、処方箋画像の送信からデータ返却まで平均2分以内、入力正確性99%以上を維持しているとされています。ただし、これは中間評価時点の実績であり、製品版の性能を保証するものではない点に留意が必要です。
今後の開発方針と薬局業務への期待
製品版は2026年12月のリリースを目標に開発が進められます。今後は、算定項目の確認や後発医薬品への変更といった判断領域の拡張や、同社のレセプトコンピュータとの連携強化が計画されています。受付から薬剤交付までの業務全体で操作を最小化する設計を進め、薬剤師が服薬指導や地域医療への貢献といった対人業務に集中できる環境を目指します。
同社は中期経営計画FY2025〜FY2027で「製品付加価値向上によるウォレットシェア向上」を掲げており、今回の開発はその一環と位置づけられています。薬局の人手不足や経験者確保が課題となる中で、処方箋入力業務の効率化は、現場の負担軽減につながる可能性があります。
開発段階のサービスを利用する際の注意点
現時点ではサービスは開発段階であり、リリース時期や機能は今後の開発状況で変更される可能性があります。また、実証実験の中間評価は製品版の性能を保証するものではありません。導入を検討する際は、公式発表の最新情報や、製品版の詳細仕様を確認することが重要です。
まとめ
EMシステムズは、プレカルと連携した薬局向け処方箋入力サービスの製品版開発を開始し、2026年12月のリリースを目標としています。OCRと人のチェックを組み合わせた入力方式で、処方箋入力業務の効率化と薬剤師の対人業務への集中を支援する狙いです。今後の製品版の情報に注目が集まります。
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