AI・業務改善

近畿大学とパナソニック コネクト、マダイ稚魚の自動選別装置を改良へ「Robo Sync for Cobot」を試験導入

投稿日 2026年9月5日

マダイ稚魚の選別作業を自動化する共同研究がスタート

近畿大学水産研究所、近畿大学水産養殖種苗センター、アーマリン近大は、パナソニック コネクトグループと連携し、マダイ稚魚の自動選別装置の精度向上に向けた取り組みを開始しました。パナソニック コネクトが提供する協働ロボット制御サービス「Robo Sync for Cobot」を試験導入し、形態異常個体を自動で除去する装置の改良を進めるとのことです。

この取り組みは、近畿大学水産養殖種苗センターの公式サイト(2026年9月3日付)とパナソニック コネクトのニュースリリース(2026年9月2日付)で公表されました。

高度な経験と集中力が求められる稚魚の選別作業

現在、養殖現場における稚魚の選別は、専門の作業員が目視と手作業で行っています。形態に異常のある個体を見分ける作業は高度な経験と集中力を必要とするため、作業員の負担が大きいことが課題となっていました。また、そうした熟練の技術を次世代へ継承するには長い時間が必要であり、養殖業界全体の人手不足も相まって、自動化への期待が高まっています。

カメラとロボットアームで異常個体を自動除去

今回の取り組みで試験導入される「Robo Sync for Cobot」は、パナソニック コネクトグループが提供する協働ロボット制御サービスです。ベルトコンベア上を流れる稚魚をカメラで撮影し、画像から形態異常の個体を判別。その情報に基づき、ロボットアームが異常個体を除去する仕組みです。

近畿大学側とパナソニック コネクトグループは、実際の養殖現場でこの装置を運用しながら精度を高め、近い将来の実用化を目指します。本取り組みは、養殖業界が抱える作業の平準化と自動化の推進につながるものと位置づけられています。

養殖業界の人手不足と技術継承問題への対応に期待

水産養殖業界では、作業員の高齢化や人手不足が深刻化しており、経験や勘に依存する作業の自動化は急務となっています。養殖現場で長年培われてきた熟練技術を、いかに効率的に次世代へつなぐかという課題に対し、AIによる画像判別とロボットによる自動除去という技術的なアプローチは、有望な解決策の一つといえるでしょう。

今後も試験運用を重ねながら、実際の養殖現場のニーズに即した装置へと改良が進められる見込みです。

まとめ

近畿大学とパナソニック コネクトグループによる本取り組みは、マダイ稚魚の選別作業の自動化を通じて、養殖業界の人手不足や技術継承といった課題解決を目指すものです。画像解析とロボット技術を組み合わせた装置の実用化に向け、現場での運用を伴う開発が今後も続きます。

詳細については、近畿大学水産養殖種苗センターのニュースページや、パナソニック コネクトのニュースリリースをご確認ください。

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