AI・業務改善

弥生が会計事務所向け生成AI記帳ソリューション「弥生の記帳代行AI」β版の無料提供を開始

投稿日 2026年8月11日

弥生株式会社は2026年8月7日、会計事務所向けに生成AIを活用した記帳ソリューション「弥生の記帳代行AI」β版の提供を開始しました。弥生独自のLLMエンジンが証憑の自動分類から仕訳生成までを数分で完了し、プロンプト設計や運用の手間を不要にします。

弥生株式会社は2026年8月7日、会計事務所向け生成AI記帳ソリューション「弥生の記帳代行AI」β版の提供を開始した。弥生独自のLLMエンジンにより、証憑の自動分類から仕訳生成までを数分で完了。弥生PAP会員向けに無料提供され、申込期間は8月7日~9月14日。正式版は2026年10月頃のリリースを予定し、価格は従来比20%以上の低下を見込む。

記帳代行業務を「アップロードと確認」だけに変える新サービス

「弥生の記帳代行AI」は、会計事務所向けに設計された生成AI記帳ソリューションです。弥生独自のLLMエンジンが、証憑(しょうひょう)の自動分類から仕訳生成までを数分で完了します。従来の記帳代行サービスでは、取引内容の多様さからプロンプト改善の負担が発生したり、精度の不安定さが課題となっていました。しかし、本サービスではプロンプト設計・運用は不要で、改善は弥生が継続的に実施します。

また、「弥生会計 AE」とも連携し、記帳代行業務を証憑のアップロードと確認業務だけに削減します。これにより、会計事務所の担当者は、より付加価値の高い業務に時間を割くことができるようになります。

なぜ今、生成AIによる記帳代行なのか

弥生が2025年10月に弥生PAP会員向けに実施した自社調査では、記帳業務に生成AIを活用している会計事務所はわずか4.2%にとどまっていました。取引内容の多様さによるプロンプト改善の負担や、精度の不安定さが導入の壁となっていたのです。

この調査結果を踏まえ、弥生は独自のLLMエンジンを開発し、プロンプト設計や運用の手間を省くことで、生成AIの導入障壁を低くすることを目指しました。これにより、生成AIの活用が進んでいなかった記帳業務において、実用的なAI活用の道を開く狙いがあります。

提供条件と申込期間を確認する

「弥生の記帳代行AI」β版の主な提供条件は以下の通りです。

  • 提供対象: 弥生PAP会員
  • 費用: 無料(β版)
  • 申込期間: 2026年8月7日~2026年9月14日
  • 利用条件: 弥生PAPへの加入が必要。β版では提供範囲の関係からグローバル固定IPアドレスが必要で、用意できない場合は提供できないことがある
  • 正式版: 2026年10月頃リリース予定。価格は従来の記帳代行サービスと比較して20%以上のダウンが見込まれる(正式版での予定、β版は無料)

申込期間が2026年9月14日までと限られているため、弥生PAP会員で興味がある方は早めの申し込みがおすすめです。

注意点と今後の展望

β版の利用にあたっては、グローバル固定IPアドレスが必要という制約があります。これはβ版の提供範囲によるもので、正式版ではこの制限はなくなるとのことです。固定IPアドレスを用意できない会計事務所は、正式版のリリースを待つことを検討してもよいでしょう。

弥生は、β版提供期間中にユーザーからのフィードバックを収集し、機能改善や仕訳精度の向上を図るとしています。さらに、記帳業務に留まらず、チェック業務や顧問先面談資料の作成まで対象を広げる方針を示しています。

こんなデジタル活用もできます

会計事務所におけるAI活用は、記帳代行にとどまりません。以下のようなデジタル活用も検討に値します。

  • Webフォームによる顧客からの証憑受付: 顧客がスマートフォンで領収書や請求書を撮影し、Webフォームからアップロードできる仕組みを構築することで、証憑の収集業務を効率化できます。
  • LINE公式アカウントによる顧客サポート: 記帳スケジュールの通知や、必要書類のリマインドをLINEで自動配信することで、顧客とのコミュニケーションを円滑にします。
  • クラウドストレージとの連携: 証憑データをクラウドで一元管理し、AI記帳ソリューションと連携することで、ペーパーレス化と業務効率化を同時に実現できます。

まとめ

弥生の「弥生の記帳代行AI」は、会計事務所の記帳業務を大幅に効率化する可能性を秘めたサービスです。生成AIの活用が進んでいなかった記帳業務において、プロンプト設計や運用の手間を省きながら実用的なAI活用を実現する点が特徴です。

β版は弥生PAP会員向けに無料で提供され、申込期間は2026年9月14日までです。会計事務所の業務効率化を検討している方は、この機会を活用してみてはいかがでしょうか。

株式会社キャスタルのご案内

本記事で紹介したようなAIを活用した業務効率化や、会計事務所向けのデジタル活用の導入をご検討の際は、システム開発の専門家への相談が有効です。株式会社キャスタルでは、業務効率化システムの企画・開発から運用支援まで、幅広いITサービスを提供しています。Webサイト制作やLINE連携、クラウドシステムの構築など、貴社の課題に合わせた最適なソリューションをご提案します。詳しくはサービス一覧や料金をご確認のうえ、まずはお問い合わせからご相談ください。

出典

ブログ一覧へ戻る

業務改善のご相談はお気軽にどうぞ

ブログのテーマに関連する業務システム・Webサイト・AIの導入について、企画段階からご相談いただけます。

お問い合わせする